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建築日々のこと

配筋検査と菊竹清訓建築

先日は、島根の現場へ配筋検査に行ってきました。

基礎コンクリートが打設される前に鉄筋やアンカーが確実に施行されているか確認する重要な検査です。

密に配筋されている箇所や、太い鉄筋、細い鉄筋が綿密に配筋された様を見るのはコンクリートの中の力の流れが可視化されているようで好きです。

折角島根まで来たので、時間もなかったのですがインターン中の学生と一緒に、県立美術館→県立博物館→県立武道館→県立図書館と菊竹清訓建築を外からだけ見学。

県立図書館は僕の高校生活の一部だったこともあり、格別の思い入れがあります。

エントランスの吹抜けは何も知らない当時からも印象的でしたし、松江城のお堀沿いに設けられた学習スペースからの眺めは知らず知らずのうちに、自分の原風景となっています。

杉板型枠のざらざらした質感や、光が溢れている場面や、吹抜けの大階段を降りてくる友人の姿など30年以上前の出来事が妙にリアルに思い出されました(笑)

この図書館も竣工から60年近く経つ訳で、この日も屋上の防水補修工事が行われていました。

恐らく運営する方からは、いろいろと使用に不便があったりと問題があるとは思いますが、

少しでも長くこの建築がここにあってくれたらなと・・・